*

落語 ろくろ首のあらすじ 江戸時代見世物にもあったろくろ首

公開日: : 最終更新日:2021/07/26 怪談噺, 滑稽噺 , , ,

ろくろ首

二十五になっても母親と二人暮らしの与太郎がお嫁さんがほしいと伯父さんに相談する。

結婚している兄と嫁の生活を見てどうやら羨ましくなった様子

与太郎と伯父さんのやり取りを見ていた伯母さんがなにやらヒソヒソと耳打ちをする

伯父さん:
「そんなに嫁がほしいなら いい縁談がある。相手の歳は二十歳だし器量もいい、両親はいないが広い家も金もある」

与太郎:
「そんないい話うますぎやしませんか」

伯父さん:
「その通り 一つだけ傷があって、丑の刻になると首がスゥ~っと伸びて行灯の油をベロベロ舐めるんだ」
ろくろ首夜
与太郎:
「伯父さんそれじゃあろくろ首じゃないか」

伯父さん:
「そうだ だがおまえは一度寝たら朝まで起きないしいいじゃねーか」

結局一度会ってみることに

きちんと挨拶ができるか心配な与太郎だったが美人の娘さんをすっかり気に入り縁談は無事にまとまった。

そして婚礼後 最初の夜になった。ドキドキしているのと、布団が変わってさすがに寝つきの悪い与太郎。寝られないうちに とうとう丑の刻になる
ろくろ首寝床
すると隣で寝ているお嫁さんの首がスーッ

与太郎:
「の、の、伸びたー!」

慌てて屋敷を飛び出し伯父さんのところへ向かう与太郎
ろくろ首伯父さんの家
与太郎:
「お、伯父さん伸びました!」

伯父さん:
「そんなのわかってて嫁にもらったんだろう?」

与太郎:
「もう怖い家に帰りたい」
とメソメソと泣く与太郎

伯父さん:
「何言ってんだおまえの母親だって、いい知らせが聞けるかって首を長くして待ってるんだ」

与太郎:
「何?大変だそれじゃあ家にも怖くて帰れねえ

首を長くして待っているオチの意味

もちろん説明不要と思いますが、子供が結婚したとなると次にほしいのは、赤ちゃんができたという知らせ。
これを何時聞けるかと与太郎の母親は「首を長くして待っている」ということです。与太郎に子育てが出来るのかは疑問ですが^_^;

江戸時代の見世物について

明暦の大火以降、火除け地が作られるとそこには出店や見世物小屋が出て周辺は大変賑わいました。

中でも見世物は手を代え品を代え様々なものがあったようです。庶民が驚いたものというと徳川吉宗が異国から取り寄せた像や虎を民間に払い下げたもの。

またくだらないダジャレのものもあったようです。
※大きな板に血がついていてオオイタチ、顔に炭を塗って河童と称したり、ろくろ首も作り物の身体と暗幕を利用して首が伸びたように見せかけるトリックで人を楽しませたようです。

インチキくさい見世物も入場料が四文ほどと安く、シャレで済んだのも人が集まった要因だと思われます。

落語一覧へ




関連記事

落語 天災のあらすじ

天災 どんな些細なことにも噛み付く怒りっぽいことで有名な熊五郎 今日も女房と喧嘩をしたよ

記事を読む

湯のみ

落語 もう半分のあらすじ

もう半分 夫婦で営む居酒屋に湯飲みに酒を半分ずつ注文する老人が毎日やってくる。 ある日、

記事を読む

落語 宗論のあらすじ 宗論はどちらが勝っても釈迦の恥

宗論 店が忙しいというのに若旦那が朝から姿を見せない。 番頭の話によると どうやら若旦那はキ

記事を読む

崇徳院

落語 崇徳院(すとくいん)のあらすじ 江戸時代結婚相手はどう探したか

崇徳院 大店の若旦那が寝込んでしまい医者が診てもよくならない。 病気以外に何か理由があり

記事を読む

夜

落語 首提灯のあらすじ 時代劇でお馴染み斬り捨て御免について

首提灯 深夜 芝増上寺の辺りを男が一人で歩いている 男は酒を飲んでいるようで足元がおぼつかない

記事を読む

死神

落語 死神のあらすじ 江戸時代の医者について

死神 金にまったく縁がないくせに、借金だけは山のように抱え途方にくれる男。いっそのこと死んじま

記事を読む

落語 質屋蔵のあらすじ オチの流される~利上げせよの意味は?

質屋蔵 伊勢屋の質草を預かる蔵に怪奇現象が起こるという噂が立つ。本当かどうかわからないが 放っ

記事を読む

袈裟

落語 錦の袈裟のあらすじ 袈裟の種類と寄付者について

錦の袈裟 町の兄貴分が若い衆を集める。なんでも隣町の若い衆が揃いの縮緬の長襦袢で吉原遊郭に繰り

記事を読む

落語 三枚起請のあらすじ オチの朝寝がしてみたいの意味と起請文とは?

三枚起請 吉原の花魁にいれこんでいる猪之(いの) それを棟梁が「本気になるなと」釘を刺すが、猪

記事を読む

時そば

落語 時そばのあらすじ 男が来たのは現代の何時だったか

時そば 夜の街を流すそば屋を威勢のいい職人風の男が呼び止めた 男: 「おう、そば屋さん

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

落語 野ざらしのあらすじ オチの馬の骨だったか!の意味とは?

野ざらし 長屋の八五郎が隣に住む先生の元をたずねる。 昨晩

落語 化け物使いのあらすじ 驚愕の奉公人の年間休日数とは?

化け物使い 人使いの荒いことで有名なあるご隠居 朝から晩まで働

馬
落語 付き馬のあらすじ オチの馬に行けとは?遊郭での勘定のルール

付き馬 吉原遊郭のある店に金持ち風の男がと登楼してくる。その晩

落語 黄金餅のあらすじ 西念が飲み込んだ金について

黄金餅 ケチ坊主の西念が病で寝込んでいると聞いて隣に住む金兵衛が

金蔵
落語 味噌蔵のあらすじ 防火対策の目塗りとは?

味噌蔵 ケチで有名な商屋の旦那の奥さんに男の子が生まれたというと

→もっと見る

PAGE TOP ↑