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落語 薮入りのあらすじ 江戸時代の休みについて

公開日: : 最終更新日:2020/03/30 人情噺 , ,

薮入り

奉公に出た息子の亀吉が久しぶりに帰ってくることになった。

三年ぶりに会える息子のことを考えるとなかなか寝付けない熊さん。

帰ってきたらあれを食べさせてやれ、あそこへ連れて行ってやろうとかうるさくて仕方がない。

あまりにもしつこいので「落ち着いてさっさと寝なさい」と女房に怒られる始末

なんてことをしているうちに朝になる。
朝
熊さんが、まだかまだかとソワソワしているうちにようやく息子の亀吉が帰ってきた。

亀吉:
「お父様、お母様ただいま帰りました。おかわりはございませんか」

すっかり成長した息子の姿に感極まって泣いてしまう熊さん

息子を銭湯に送り出し、女房とあれこれと話していると、息子の財布の中から大金を見つけてしまう
銭湯
給金にしては多過ぎる、悪いことをしたお金では?心配する二人

熊が銭湯から帰ってきた息子を問いただすと

亀吉:
「悪いお金ではありません。ねずみが増えて悪い病気がはやっているので、ねずみを捕まえて番所に届けていました。そのうちの一匹が懸賞に当たって賞金をもらいました。店の主人に渡していましたが、薮入りだから両親に渡しなさいと言われました。」
小判
それを聞いた熊さんは胸をなでおろし

熊:
「疑って悪かったな。これからもご主人を大事にするんだぞ。ねずみの懸賞が当たったのも奉公先のご主人への忠(チュウ)のおかげだ
ねずみ

薮入りについて

江戸時代10歳くらいで商店に奉公に出ると最初の三年間は実家に帰ることが出来ませんでした。

それを過ぎると年に2回 1月16日と7月16日が薮入りといって休暇がもらえ主人に新調してもらった着物をきて帰ることもあったようです。
実家に帰らないものは普通の休日として過ごしました。

こういう習慣は江戸時代だけの話ではなく、戦後くらいまで続いていたそうです。

まとまった休みが少ない割りに子供の奉公人は給金は小遣い程度しかなく、実際に財布に大金があったら店の金に手をつけたのでは?と
思っても仕方がないでしょう。

ちなみに商店ではなく棒手振りのような個人経営の人たちは雨が降ったり適当な日に休んでいたようです。衣食住が保障されているとはいえ、自由時間の少ない奉公人は大変だったでしょう。

熊さん夫婦の子供を待ち焦がれる気持ちを考えると少しホロりとしてしまいそうです。

ちなみに亀吉が捕まえて懸賞金を貰ったねずみについてですが、東京市に実際にあった条例で、ペスト対策のために明治三十三年(1900年)一匹五銭で買い上げていたそうです。

なかには大量に地方から仕入れてきてねずみで一財産築いたものもあったとか…ねずみなんて見なくなって久しい現代では想像できない話です。

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