*

落語 初天神のあらすじ 初天神の日と縁日の意外な正体とは?

公開日: : 最終更新日:2019/08/04 滑稽噺 ,

初天神

大工の熊五郎が一人で初天神に出かけようとするが、女房に倅の金坊を連れていけと言われてしまう。

しぶしぶ連れていくことになった金坊に熊五郎は

熊五郎:
「いいか?一つ約束しろ。今日はあれを買えこれを買えと言っても何も買わないからな」

と釘を刺したのはいいが、金坊は熊五郎と違って小利口者。上手く丸めこまれて 結局飴を買わされてしまう。

飴を食べ終わると今度は凧を買ってくれと騒ぎ始める。大勢の人が見ている前で泣き喚くものだから熊五郎はたまらない

とうとう折れて一番小さい凧を買おうとするが、凧屋の主人にもまたまたうまく丸め込まれて 大きい凧を買わされてしまう

「なんて日だ 金坊なんて連れてくるんじゃなかった」と後悔する熊五郎の隣で凧を持ってはしゃぎまわる金坊

熊五郎:
「おい 凧を貸しな おまえみたいな素人がもってると破れちまう」

手本を見せてやると空き地で凧を上げ始める熊五郎だったが、金坊よりも凧上げに熱中しだす始末

金坊:
「ねえ おとっつあん代わっておくれよ」

熊五郎:
「うるせえ 邪魔だ素人は引っ込んでろ」

金坊は涙声になりながら

金坊:
「こんなことなら おとっつあんなんて連れてくるんじゃなかったよ

初天神と縁日について


縁日が舞台の噺。縁日と聞くと露天が並ぶのを思い浮かべてしまいますが、本来は特定の神仏や僧侶とご縁が深い日のことをいいます。
※神社仏閣で縁日に人が集まるのを当て込んで露天が並んだのが誤解の始まり(笑)

例えば不動明王は毎月28日、弘法大師は毎月21日というように縁日は決まっており、天神=菅原道真公は25日、その年の最初の天神の縁日ということで一月二十五日は初天神と呼ばれました。

今も昔も変わらないのが、信心のために縁日にお参りに行くのではなく、娯楽メインでお参りに行ってしまうところでしょうか。

落語一覧へ




関連記事

看板のピン

落語 看板のピンのあらすじ ちょぼいちのルールとは

看板のピン 若い衆が集まるサイコロ賭博にこの道ではかなり年季の入った渋い親分がふらりと現れる。

記事を読む

落語 素人鰻(殿様鰻)のあらすじ 実は歓迎された?武士の商売について

素人鰻 江戸から明治の世となり武士は士族と呼び名が変わる。幕府もなくなり自分で商売をしようと考

記事を読む

紀州

落語 妾馬(めかうま)のあらすじ 町娘がいきなり大奥へ?本当にあった?

妾馬(めかうま) ある日 長屋の大家さんのところに身なりのいい武士が訪ねてくる。 先ほど

記事を読む

落語 茶の湯のあらすじ 江戸時代の隠居年齢は?

茶の湯 さる大店の主人が店を息子に任せて隠居することになる。そこで根岸に隠居用の屋敷を建て、身の回

記事を読む

落語 猫の災難のあらすじ

猫の災難 酒は飲みたいが買う金はない そんな八五郎のところへ猫が鯛の頭をくわえてやってきた。猫

記事を読む

落語 そばの殿様のあらすじ 以外に歴史が浅いそば切りについて

そばの殿様 親戚の屋敷に招かれた時にそば職人がそば打ちをするのを見て、自分もやってみたくて仕方がな

記事を読む

六尺棒

落語 六尺棒のあらすじ 江戸時代放火犯の末路とは

六尺棒 道楽者で遊んでばかりいる大店の若旦那。今日も遅くまで飲んでしまい深夜に帰宅する。

記事を読む

馬

落語 付き馬のあらすじ オチの馬に行けとは?

付き馬 吉原のある店に金持ち風の男がと登楼してくる。その晩 男は芸者や幇間入り乱れてのドンちゃ

記事を読む

鳥居

落語 明烏(あけがらす)のあらすじ 吉原で遊ぶ時のルールとは

明烏(あけがらす) 二十一歳になる一人息子の時次郎があまりにも堅物なことを心配し、「客商売が世

記事を読む

落語 やかんのあらすじ 薬缶その他語源とは?

やかん ご隠居の家へ店子の熊五郎が遊びに来る。二人とも暇人だ。 熊五郎は浅草の観音様に行って

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

落語 野ざらしのあらすじ オチの馬の骨だったか!の意味とは?

野ざらし 長屋の八五郎が隣に住む先生の元をたずねる。 昨晩

落語 化け物使いのあらすじ 驚愕の奉公人の年間休日数とは?

化け物使い 人使いの荒いことで有名なあるご隠居 朝から晩まで働

馬
落語 付き馬のあらすじ オチの馬に行けとは?

付き馬 吉原のある店に金持ち風の男がと登楼してくる。その晩 男は

落語 黄金餅のあらすじ 西念が飲み込んだ金について

黄金餅 ケチ坊主の西念が病で寝込んでいると聞いて隣に住む金兵衛が

金蔵
落語 味噌蔵のあらすじ 防火対策の目塗りとは?

味噌蔵 ケチで有名な商屋の旦那の奥さんに男の子が生まれたというと

→もっと見る

PAGE TOP ↑