*

落語 お見立てのあらすじ オチの解説 サゲのお見立てくださいの意味は?

公開日: : 最終更新日:2019/12/03 人情噺, 分かりにくい落ち, 滑稽噺 , ,

おみたて

花魁の喜瀬川のもとへ田舎者のお大尽 木兵衛(もくべえ)が尋ねてくる

喜瀬川は「野暮で乱暴者の木兵衛の相手はしたくない」と店の若い衆にわがままを言い始めた
花魁喜瀬川
困ったのは若い衆 喜瀬川が会えない理由を木兵衛に言い訳しなくてはならない

そこで「喜瀬川は病気だ」と嘘をついて帰ってもらおうとするが、「病気なら見舞いに行こう」と返されてしまう

困った若い衆は

若い衆:
「実は先日 喜瀬川は病気で亡くなりまして あなた様に会いたいと最期まで申して息を引き取りました」
おみたて息を引き取る
これであきらめるだろうと思った若い衆だったが木兵衛は「喜瀬川とは夫婦になる約束をしていたのに」と号泣

木兵衛:
「せめて墓参りをさせてくれ 墓はどこにあるんだ?」

懇願する木兵衛に「ず~っと遠くです」とでも言っておけばいいものを お寺や墓地が多いことからうっかり「山谷です」と言ってしまう若い衆

そのせいで「山谷なら近いから今から案内してくれ」という流れに

山谷に着いた二人 若い衆は仕方がないので適当な寺に入って適当に墓を選ぶ
お見立て山谷の寺
若い衆:
「旦那様こちらの墓です」

木兵衛は涙を流しながら念仏を唱えるが、よく見ると戒名の下に「居士」と彫ってあるので男性の墓

若い衆はまたまた別の墓に案内するが今度は「童子」と彫ってあり子供の墓というのがバレてしまう

イライラしてくる木兵衛は

木兵衛:
「おい!いったいどれが本当の喜瀬川の墓なんだ?」

若い衆はたくさん並んでいる墓石の方を指差して

若い衆:
「あちらにたくさん並んでおりますからどうぞお見立て願います
お見立てオチ

お見立てオチと意味の解説

お見立てとは店の格子の奥に控えている遊女を客が表から見て選ぶこと。(早い話が指名です)

若い衆は遊女を探しに来た男性客に「よろしいのをお見立て願います」と登楼を促したそうです

喜瀬川のわがままのために その場しのぎの嘘をつき続ける羽目になる若い衆、最後は苦し紛れに 「並んでいる墓石から好きなのを選んでください」というからちょっとシュールなオチになります

居士と彫ってあったのでバレてしまいますが、もし「信女」や「大姉」となっていたらごまかしきれたのでしょうか(笑)

※余談ですが現代では写真指名全盛で こういう本人確認ができるのは飛田新地くらいでしょうか?

落語一覧へ



関連記事

寝床

落語 寝床のあらすじ 義太夫とは何か?

寝床 義太夫に凝ってしまった大店の旦那。本人は素人としてはなかなかの腕前と思い込んでいるが、聞

記事を読む

落語 初天神のあらすじ 初天神の日と縁日の意外な正体とは?

初天神 大工の熊五郎が一人で初天神に出かけようとするが、女房に倅の金坊を連れていけと言われてしまう

記事を読む

落語 悋気の火の玉(りんきのひのたま)のあらすじ 二人が火花を散らした場所とは

悋気の火の玉(りんきのひのたま) 遊女を身請けして根岸に妾宅を与えた花川戸 橘屋の旦那

記事を読む

長屋

落語 小言幸兵衛(こごとこうべえ)のあらすじ 江戸時代の大家の仕事について

小言幸兵衛 小言ばかり言っているのでみんなから"小言幸兵衛"とあだ名を付けられている長屋の大家

記事を読む

落語 お菊の皿(皿屋敷)のあらすじ どこにあるのかお菊の井戸

お菊の皿(皿屋敷) 町内のヒマな若い衆がご隠居の元をたずねる。目的は「今度皆で肝試しをしたいが

記事を読む

落語 船徳のあらすじ 吉原通いに使われた猪牙舟(ちょきぶね)

船徳 柳橋の馴染みの船宿で居候をしている若旦那。なにやら思うところがあり 自分も船頭になりたい

記事を読む

袈裟

落語 錦の袈裟のあらすじ 袈裟の種類と寄付者について

錦の袈裟 町の兄貴分が若い衆を集める。なんでも隣町の若い衆が揃いの縮緬の長襦袢で吉原に繰り出し

記事を読む

落語 茶の湯のあらすじ 江戸時代の隠居年齢は?

茶の湯 さる大店の主人が店を息子に任せて隠居することになる。そこで根岸に隠居用の屋敷を建て、身の回

記事を読む

長屋の花見

落語 長屋の花見のあらすじ 江戸時代の桜の種類とは

長屋の花見 ある日貧乏長屋の住人達に大家さんから呼び出しがかかる。 誰もまともに家賃なん

記事を読む

相談

落語 あくび指南のあらすじ 江戸時代人気のあった習い事とは?

あくび指南 町内にできた「あくび指南」の道場の看板を見て、新しいもの好きの男が興味を持つ ただ一

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

落語 三枚起請のあらすじ オチの朝寝がしてみたいの意味と起請文とは?

三枚起請 吉原の花魁にいれこんでいる猪之(いの) それを棟梁が「

落語 家見舞(こいがめ)のあらすじ

家見舞い 日頃世話になっている兄貴分が引っ越しすることを聞いた長屋暮

心眼タイトル
落語 心眼のあらすじ 薬師如来(薬師様)のご利益とは?

心眼 按摩の梅喜が目が見えないことを弟に馬鹿にされて帰ってくる

落語 船徳のあらすじ 吉原通いに使われた猪牙舟(ちょきぶね)

船徳 柳橋の馴染みの船宿で居候をしている若旦那。なにやら思うとこ

落語 権兵衛狸のあらすじ

権兵衛狸 一人暮らしの権兵衛が一杯飲んで寝ようとしていると いき

→もっと見る

PAGE TOP ↑