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落語 猫の皿のあらすじ

公開日: : 最終更新日:2019/10/27 滑稽噺 , ,

猫の皿

田舎の家々を回っては骨董品を買い集め 江戸に帰るとそれを転売して生計を立てている男

男は宿場から少し外れた茶店の縁台に座って一休みしている。店は年寄りが一人で切り盛りしているようなのんびりした店だ。

何の気なしにあたりを見ていると、主人がたいそう立派な皿で猫にえさをやっているのに気付く。
猫の皿えさを食べる猫
男:
「米粒がたくさんついているが、あれは絵高麗の梅鉢の茶碗に間違いない。江戸に持って帰れば三百両はくだらない品。どうやら店の主人はあの皿の値打ちがわかっていないようだ」

これは一儲けできると一計を案じた男は猫好きを装って主人に声を掛ける。ひょいっと猫を抱き上げると

男:
「かわいい猫だね。ご主人この猫をゆずってくれないか?」

主人:
「お客様申し訳ありません。私は一人暮らしで この猫を子供同様にかわいがっておりますので」

男:
「もちろんタダとは言わないよ。ここに三両あるからぜひともゆずってもらいたい」
猫の皿払った三両
猫一匹に三両とは法外な値段。名残惜しい気持ちはあるが、主人は「そこまで言われるなら」と首を縦に振る。

男:
「ご主人ありがとよ ただ猫もいきなり飼い主が替わるわけだ、気の毒だから食べ慣れたその皿ももらってくよ」

とさりげなく言って皿に手を伸ばしたところで、主人に慌てて止められる
猫の皿餌皿
主人:
「旦那 その皿だけはおゆずりするわけにはまいりません。ご存知ないかもしれませんが、それは絵高麗の梅鉢の茶碗といいまして、大変高価なものでして…」

まさか知っていたとは、男はがっかりして主人に聞いた

男:
「なんでそんな高価な皿で猫にえさをやってたんだい?」

主人:
「へえ、この皿で猫にえさをやっていると時々猫が三両で売れますんで

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