*

落語 猫の災難のあらすじ

公開日: : 最終更新日:2019/10/27 怪談噺, 滑稽噺 , , , ,

猫の災難

酒は飲みたいが買う金はない そんな八五郎のところへ猫が鯛の頭をくわえてやってきた。猫に恨みはないが条件反射で。

八五郎:
「こら!この泥棒猫め!」

怒鳴りつけると猫は鯛の頭を落として逃げていく

それを見て八五郎は一計を案じる。鯛の頭だけ見えるようにして布を掛け、まるで鯛が一尾丸ごとあるように見せかけた。

ちょうどそこへ熊五郎がやってきたので。

八五郎:
「熊 ちょうどいいところへ来た。こいつで一杯やってかないか?」

熊五郎:
「立派な鯛だな。じゃあ俺は酒を買ってくる」

と中身を確かめもしないで走っていく。これで酒が飲めるとほくそ笑む八五郎
酒
だがこのままでは鯛が頭だけだということがバレてしまう。そこで一芝居。

熊五郎が酒を買ってくる帰ってくるタイミングを見計らい、庭の隅に逃げた先ほどの猫に向かって

八五郎:
この泥棒猫め!熊すまねえ 俺がちょっと目を話した隙にこの通り…」

猫に身の方を食べられたんだと 残った鯛の頭を見せると

熊五郎:
「仕方ねえ 酒があるのに肴がないのはさびしいから」

と買ってきた酒を置いて再び出かける熊五郎。

八五郎:
「うまく酒が手に入った。どれ一杯味見だ!うまい」

熊五郎がなかなか帰って来ないのでもう一杯、もう一杯で徳利はとうとう空っぽに…

弱った八五郎はまた一芝居。酒の徳利を割って熊五郎が帰って来るのを待つ




八五郎:
「またあの猫にやられた!燗をつけようと用意していると、今度は鯛の頭を狙ってあいつがやってきた。追っぱらおうとしたところで、徳利を足にひっかけてガシャンだ…」

熊五郎:
「それにしては酒はこぼれてないし、おまえさんの顔も真っ赤だが?」

八五郎:
「こぼれた酒をもったいないから吸い込んだんだ」

熊五郎:
「まあいい。もう一度酒を買ってくるよ」

またまたうまくごまかした八五郎

そこへ件の猫が入ってくると、仏壇の前にちょこんと座って前足を合わせた

八五郎が不思議に思っていると

猫:
「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…もうこれ以上災難が降りかかりませんように

落語一覧へ




関連記事

家

落語 宿屋の富のあらすじ

宿屋の富 馬喰町の暇そうな宿屋にふらりと泊まりに来た小汚い身なりの男 主人はせっかく来てくれ

記事を読む

大山詣り念仏

蒟蒻問答(こんにゃくもんどう)のあらすじ 修行僧について

蒟蒻問答 昔はやくざ者だったが今ではすっかり足を洗い蒟蒻屋を営んでいる六兵衛。足を洗ったという

記事を読む

落語 夏の医者のあらすじ 食あたりの原因チシャ(萵苣)とは?

夏の医者 病気になった父親のために息子が医者を呼びに行く しかし一番近くの医者でも山を越えて六里

記事を読む

盃

落語 転失気(てんしき)のあらすじ 転失気とは医学用語?

転失気(てんしき) お寺の和尚さんの体調がここ最近すぐれない。お医者さんを呼んでみてもらったと

記事を読む

寿限無

落語 寿限無(じゅげむ)のあらすじ 寿限無とは仏教語?

寿限無 熊さん夫婦の家に男の子が生まれます。 その子供に名前をつけるのが親としての最初の

記事を読む

長屋の花見

落語 長屋の花見のあらすじ 江戸時代の桜の種類とは

長屋の花見 ある日貧乏長屋の住人達に大家さんから呼び出しがかかる。 誰もまともに家賃なん

記事を読む

紀州

落語 紀州のあらすじ 徳川宗家と御三家将軍継承について

紀州(きしゅう) 七代将軍の家継が8歳の若さで亡くなってしまった。 跡継ぎがいないため、

記事を読む

落語 やかんのあらすじ 薬缶その他語源とは?

やかん ご隠居の家へ店子の熊五郎が遊びに来る。二人とも暇人だ。 熊五郎は浅草の観音様に行って

記事を読む

高田馬場

落語 高田馬場のあらすじ 人気があった敵討ちについて

高田の馬場 浅草奥山観音様の境内、参拝客を当て込んだ出店や大道芸などを目当てに訪れる観光客もあって

記事を読む

酒

落語 親子酒のあらすじ

親子酒 いつも酒を飲みすぎてしまう商家の旦那と若旦那。酒を飲みすぎては失敗して後悔ばかりしてい

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

落語 野ざらしのあらすじ オチの馬の骨だったか!の意味とは?

野ざらし 長屋の八五郎が隣に住む先生の元をたずねる。 昨晩

落語 化け物使いのあらすじ 驚愕の奉公人の年間休日数とは?

化け物使い 人使いの荒いことで有名なあるご隠居 朝から晩まで働

馬
落語 付き馬のあらすじ オチの馬に行けとは?

付き馬 吉原のある店に金持ち風の男がと登楼してくる。その晩 男は

落語 黄金餅のあらすじ 西念が飲み込んだ金について

黄金餅 ケチ坊主の西念が病で寝込んでいると聞いて隣に住む金兵衛が

金蔵
落語 味噌蔵のあらすじ 防火対策の目塗りとは?

味噌蔵 ケチで有名な商屋の旦那の奥さんに男の子が生まれたというと

→もっと見る

PAGE TOP ↑