*

落語 あくび指南のあらすじ 江戸時代人気のあった習い事とは?

公開日: : 滑稽噺 , ,

あくび指南

町内にできた「あくび指南」の道場の看板を見て、新しいもの好きの男が興味を持つ
ただ一人で行くには心細いので友人に声を掛ける

友人:
「あくびだなんて そんな待ってりゃ勝手に出てくるものを習う ましてや金を払おうなんてくだらねえ俺はお断りだ」

男はしつこく友人を説得し、とうとう友人は見ているだけという条件で一緒に道場の門をくぐることとなった。
道場の門
先生:
「お友達は見学ですね。いいでしょうでは初歩からお教えします。まずはお手本から」

あくびなんて誰がやっても同じものだと思いきやそうでもないらしい、夏の大川(隅田川)で舟遊びをしている設定で先生があくびをしてみる

先生:
「たまには舟もいいが、ふぁ~あ退屈でならねえ
男は先生の手本通りにしているつもりでも、先生から細かいところに指導が入る

先生:
「一杯やった後、船に揺られているつもりで身体を少し揺すってください。もう少し気だるい様子でお願いしますよ」
教室
先生が根気よく教えるが、なかなかうまくいかない男はだんだんあくびとは関係のない話をし始める

先生:
「こんな不器用な人ははじめてだ」

友人もだんだん退屈になってきて

友人:
「こんなくだらねえことに付き合わされてる俺の身にもなってくれよ。ふぁ~あ退屈でならねえ…」

と大あくび

そこで先生が

先生:
「あ、お友達の方が筋がいい

江戸時代人気のあった習い事とは

江戸時代天下泰平の世の中になると人々が趣味や習い事をする余裕が出てきました。町内には様々な習い事の稽古場があり、学問系だけでなく歌や踊り、剣術道場 変わったものでは喧嘩の仕方というものもあったそうです。
剣術
人気があったのがジャンルを問わず年頃の女性の先生がいた習い事。(長唄の先生は女性が多かったとのこと)

先生を目当てに男の弟子が集まり、先生が結婚してしまうと潮が引いていくようにみんなやめてしまったそうです。

江戸の男女比率は後期になれば改善されますが、男余りの状態だったようで、吉原はともかく素人の女性と知り合う機会がなかったためと考えられます。

なんとも江戸っ子らしくさっぱりしているというか、げんきんというか^_^;のどかな様子が想像できます。

落語一覧へ

関連記事

子はかすがい大工

落語 大工調べのあらすじ ラスト(オチ)の細工は流々…って何?

大工調べ ちょっと抜けている大工の与太郎 仕事があるというのに近頃まったく現場に出てこない

記事を読む

落語 船徳のあらすじ 吉原通いに使われた猪牙舟(ちょきぶね)

船徳 柳橋の馴染みの船宿で居候をしている若旦那。なにやら思うところがあり 自分も船頭になりたい

記事を読む

首ったけ

落語 首ったけのあらすじ 吉原から遊女の逃亡を防いだ仕組みとは?

首ったけ 吉原の馴染みの花魁 紅梅がなかなかやって来ないので座敷で一人イライラしている辰

記事を読む

落語 三枚起請のあらすじ オチの朝寝がしてみたいの意味と起請文とは?

三枚起請 吉原の花魁にいれこんでいる猪之(いの) それを棟梁が「本気になるなと」釘を刺すが、猪

記事を読む

落語 お菊の皿(皿屋敷)のあらすじ どこにあるのかお菊の井戸

お菊の皿(皿屋敷) 町内のヒマな若い衆がご隠居の元をたずねる。目的は「今度皆で肝試しをしたいが

記事を読む

落語 天災のあらすじ

天災 どんな些細なことにも噛み付く怒りっぽいことで有名な熊五郎 今日も女房と喧嘩をしたよ

記事を読む

強情灸

落語 強情灸のあらすじ 江戸っ子と上方の金銭感覚について

強情灸 よく効くと評判のお灸の店「峰」の灸はやたら熱いことでも巷では評判 そこへ言ってきたと

記事を読む

盃

落語 転失気(てんしき)のあらすじ 転失気とは医学用語?

転失気(てんしき) お寺の和尚さんの体調がここ最近すぐれない。お医者さんを呼んでみてもらったと

記事を読む

泥棒

落語 だくだくのあらすじ 江戸時代の刑罰とは

だくだく 裏長屋に引っ越してきた八五郎だったが、家財道具が何もない。 これでは格好がつか

記事を読む

落語 茶の湯のあらすじ 江戸時代の隠居年齢は?

茶の湯 さる大店の主人が店を息子に任せて隠居することになる。そこで根岸に隠居用の屋敷を建て、身の回

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

落語 野ざらしのあらすじ オチの馬の骨だったか!の意味とは?

野ざらし 長屋の八五郎が隣に住む先生の元をたずねる。 昨晩

落語 化け物使いのあらすじ 驚愕の奉公人の年間休日数とは?

化け物使い 人使いの荒いことで有名なあるご隠居 朝から晩まで働

馬
落語 付き馬のあらすじ オチの馬に行けとは?

付き馬 吉原のある店に金持ち風の男がと登楼してくる。その晩 男は

落語 黄金餅のあらすじ 西念が飲み込んだ金について

黄金餅 ケチ坊主の西念が病で寝込んでいると聞いて隣に住む金兵衛が

金蔵
落語 味噌蔵のあらすじ 防火対策の目塗りとは?

味噌蔵 ケチで有名な商屋の旦那の奥さんに男の子が生まれたというと

→もっと見る

PAGE TOP ↑