*

落語 片棒のあらすじ

公開日: : 最終更新日:2019/07/09 滑稽噺 , ,

片棒

けちが服を着て歩いているとケチで有名な赤西屋の大旦那。人呼んで赤西屋ケチ兵衛。
若いころから爪に火をともして築いた身代を いつかは息子たちに譲らないといけないが、お金を無駄な事に使いやしないか心配でならない。
千両箱
そこで息子三人の金銭感覚を試すために、自分の葬式をどのようにやってくれるのか聞いてみることにした。
まずは長男を呼び出すと

大旦那:
「私が死んだ後、どんな葬式を出してくれるんだ?」

すると長男は

長男:
「たくさん弔問客を呼び 料理をふるまいます。お帰りになる際はお車賃もお出ししますのでご安心ください」

商人としては一見立派だが大旦那はお金がかかることが気に入らない。

次に次男に聞いてみると

次男:
「それはもう後世に語り継がれるように盛大に行いますよ。お坊さんは大勢呼びますし※野辺送りの際には神輿を出して大行列。火屋についたら最後のお別れに景気よく花火を打ち上げます。

お!あがったあがった!あかにしや~ といった具合です」

こいつにはとても身代は譲れないなと、最後に三男を呼び出した。
三男は大旦那に似て実にケチ




三男:
「午後からの葬式といっておいて、実は午前中にすませてしまいます。そうすれば皆香典だけ置いて帰るでしょう。これで料理を用意しなくてすむ。

棺桶なんて燃やしてしまうものにお金をかけるなんてもったいないから漬物樽で我慢してください。

棺桶の天秤棒は私が担ぎますが、もうひとりはどうしても雇わないといけませんね…」

大旦那:
「ああ、それなら私が担いでやろう。死んでる場合じゃない

※野辺送り…遺体を火葬場まで送ること

落語一覧へ

関連記事

落語 素人鰻(殿様鰻)のあらすじ 実は歓迎された?武士の商売について

素人鰻 江戸から明治の世となり武士は士族と呼び名が変わる。幕府もなくなり自分で商売をしようと考

記事を読む

金蔵

落語 味噌蔵のあらすじ 防火対策の目塗りとは?

味噌蔵 ケチで有名な商屋の旦那の奥さんに男の子が生まれたというという知らせが里から届く

記事を読む

孔子

落語 二十四孝(にじゅうしこう)のあらすじ 中国の書物二十四孝とは?

二十四孝(にじゅうしこう) 乱暴者の熊五郎が大家さんのところへ駆け込んでくる 何でも母親

記事を読む

鳥居

落語 明烏(あけがらす)のあらすじ 吉原遊郭で遊ぶ時のルールとは

明烏(あけがらす) 二十一歳になる一人息子の時次郎があまりにも堅物なことを心配し、「客商売が世

記事を読む

泥棒

落語 だくだくのあらすじ 江戸時代の刑罰とは

だくだく 裏長屋に引っ越してきた八五郎だったが、家財道具が何もない。 これでは格好がつか

記事を読む

盃

落語 転失気(てんしき)のあらすじ 転失気とは医学用語?

転失気(てんしき) お寺の和尚さんの体調がここ最近すぐれない。お医者さんを呼んでみてもらったと

記事を読む

饅頭怖い

落語 饅頭怖いのあらすじ

饅頭怖い 今日も長屋の若い者たちが集まって馬鹿話に花を咲かせていると一人血相を変えて飛び込んで

記事を読む

相談

落語 あくび指南のあらすじ 江戸時代人気のあった習い事とは?

あくび指南 町内にできた「あくび指南」の道場の看板を見て、新しいもの好きの男が興味を持つ ただ一

記事を読む

猫の皿

落語 猫の皿のあらすじ 猫一匹に三両実は高くない?

猫の皿 田舎の家々を回っては骨董品を買い集め 江戸に帰るとそれを転売して生計を立てている男

記事を読む

落語 初天神のあらすじ 初天神の日と縁日の意外な正体とは?

初天神 大工の熊五郎が一人で初天神に出かけようとするが、女房に倅の金坊を連れていけと言われてしまう

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

落語 野ざらしのあらすじ オチの馬の骨だったか!の意味とは?

野ざらし 長屋の八五郎が隣に住む先生の元をたずねる。 昨晩

落語 化け物使いのあらすじ 驚愕の奉公人の年間休日数とは?

化け物使い 人使いの荒いことで有名なあるご隠居 朝から晩まで働

馬
落語 付き馬のあらすじ オチの馬に行けとは?遊郭での勘定のルール

付き馬 吉原遊郭のある店に金持ち風の男がと登楼してくる。その晩

落語 黄金餅のあらすじ 西念が飲み込んだ金について

黄金餅 ケチ坊主の西念が病で寝込んでいると聞いて隣に住む金兵衛が

金蔵
落語 味噌蔵のあらすじ 防火対策の目塗りとは?

味噌蔵 ケチで有名な商屋の旦那の奥さんに男の子が生まれたというと

→もっと見る

PAGE TOP ↑