*

落語 天災のあらすじ

公開日: : 最終更新日:2019/09/09 滑稽噺 , , ,

天災

どんな些細なことにも噛み付く怒りっぽいことで有名な熊五郎

今日も女房と喧嘩をしたようで、大家さんのところへ三行半を代わりに書いてくれと頼みに来た

熊五郎の気の短さにあきれたご隠居はこう諭す

大家:
「書く前におまえさんに聞きたいことがある。店の前を歩いていると小僧さんに水を引っ掛けられたらどうする?」

熊五郎:
「そりゃあ怒鳴りつけますね」

大家:
「では急に雨が降ってきたらどうする?天に向かって怒鳴るのかい?」

熊五郎:
「いやさすがに天が相手なら諦めますよ」

大家:
「そうだろう。小僧さんではなく天から水を掛けられたと思えば怒らなくてすむ。天から来た災い 即ちこれを天災というのだよ。何事も天災と思えば怒らないですむものだよ」

うまいこというなと納得した熊五郎

その帰り道さっそく店頭で小僧さんに水を引っ掛けられたが「今のは天が掛けたんだ」と腹を立てない熊五郎

職人が屋根からうっかり落とした瓦が頭を直撃しても

熊五郎:
「お~痛てえ これも天から降ってきたんだな」

職人:
「すいません 私が落としたんで…」

熊五郎:
「うるせえ 天から降ってきたってのがわからねえのか!ぶん殴るぞ」

家に帰り先程聞いた天災の話を女房にすると、熊五郎がニコニコしているのが気味が悪いが、なんだかんだで仲直りをする二人

ときに隣の家が騒がしいのに気がつく熊五郎。どうやら隣の八五郎の所に前妻がたずねてきて揉めているようだ

あいつは天災の話を知らねえから揉め事を起こすんだ。収めるために八のところへ向かう熊五郎

熊五郎:
「おい八 前の女房がゴネに来たと思うから腹が立つんだ。天から女房が降ってきたと思えば腹は立たない何事も天災だと思うんだ」

八五郎:
「何を言ってるんだ?来たのは天災じゃなくて前妻だ

落語一覧へ




関連記事

開帳

落語 開帳の雪隠(かいちょうのせっちん)のあらすじ 回向院で行われた出開帳とは

開帳の雪隠 両国回向院のそばで子供相手に駄菓子屋を営んでいる老夫婦 今は出開帳の真っ最中

記事を読む

力士

落語 花筏(はないかだ)のあらすじ なぜ横綱ではないのか?

花筏 ある日 提灯屋の主人の元に相撲部屋の親方が訪ねてくる 提灯の注文だと思った主人だっ

記事を読む

紅葉

落語 千早振るのあらすじ 江戸時代の豆腐事情とは

千早振る ご隠居のところに熊さんが血相を変えて転がり込んでくる。 娘が百人一首に凝りだし

記事を読む

紀州

落語 紀州のあらすじ 徳川宗家と御三家将軍継承について

紀州(きしゅう) 七代将軍の家継が8歳の若さで亡くなってしまった。 跡継ぎがいないため、

記事を読む

落語 夏の医者のあらすじ 食あたりの原因チシャ(萵苣)とは?

夏の医者 病気になった父親のために息子が医者を呼びに行く しかし一番近くの医者でも山を越えて六里

記事を読む

落語 王子の狐のあらすじ 王子稲荷と実在する扇屋について

王子の狐 王子稲荷にお参りに来た熊五郎 その帰りに不思議な光景を目にする。狐が頭に葉っぱ

記事を読む

落語 船徳のあらすじ 吉原の遊郭通いに使われた猪牙舟(ちょきぶね)

船徳 柳橋の馴染みの船宿で居候をしている若旦那。なにやら思うところがあり 自分も船頭になりたい

記事を読む

骨董

落語 金明竹(きんめいちく)のあらすじ 出てくる道具は何なのか?

金明竹 甥っ子の松公を預かることになった道具屋の主人だったが 松公はどこか抜けていて、何をやら

記事を読む

居残り佐平次

落語 居残り佐平次のあらすじ サゲオチのおこわにかけるとゴマ塩だからの関係は?

居残り佐平治 遊び人の佐平次が仲間に品川の遊郭に繰り出して派手にやろうと提案する。 佐平次:

記事を読む

長屋

落語 小言幸兵衛(こごとこうべえ)のあらすじ 江戸時代の大家の仕事について

小言幸兵衛 小言ばかり言っているのでみんなから"小言幸兵衛"とあだ名を付けられている長屋の大家

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

落語 野ざらしのあらすじ オチの馬の骨だったか!の意味とは?

野ざらし 長屋の八五郎が隣に住む先生の元をたずねる。 昨晩

落語 化け物使いのあらすじ 驚愕の奉公人の年間休日数とは?

化け物使い 人使いの荒いことで有名なあるご隠居 朝から晩まで働

馬
落語 付き馬のあらすじ オチの馬に行けとは?遊郭での勘定のルール

付き馬 吉原遊郭のある店に金持ち風の男がと登楼してくる。その晩

落語 黄金餅のあらすじ 西念が飲み込んだ金について

黄金餅 ケチ坊主の西念が病で寝込んでいると聞いて隣に住む金兵衛が

金蔵
落語 味噌蔵のあらすじ 防火対策の目塗りとは?

味噌蔵 ケチで有名な商屋の旦那の奥さんに男の子が生まれたというと

→もっと見る

PAGE TOP ↑