*

落語 火焔太鼓(かえんだいこ)のあらすじ 道具屋とサゲオチのオジャンについて

公開日: : 最終更新日:2019/12/03 人情噺, 滑稽噺 , , ,

火焔太鼓

人はいいのに商売が下手な道具屋の店主 甚兵衛

お客が「いい箪笥だね」褒めれば「うちに6年もあります」
「引き出しを開けてみてくれ」といわれると「開くくらいならとっくに売れてます」
箪笥
万事こんな具合なので、いつもおかみさんにも怒られてばかり。今日も市で汚れた太鼓を仕入れてきて小言を言われている

女房:
「太鼓なんてもんは、目利きが難しいもんなんだよ。それにしても汚い太鼓だね」

甚兵衛:
「汚いんじゃあない、よく使い込まれたありがたいもんだ」

さっそく店の小僧さんにはたきをかけるようにいいつけるが、はたいているだけなのに不思議とドンド~ンといい音が響く
火炎太鼓
それをたまたま通りかかった殿様の遣いが来て

家来:
「音をお聞した殿が是非太鼓を見たいとおおせなので屋敷へ持参せよ」
とのお達し

甚兵衛:
「そら見ろもう売れた俺の目利きは間違いない」
と得意顔の甚兵衛だが、おかみさんは

女房:
「殿様は音だけ聞いただけだから、こんな汚いものを屋敷に持っていったら松の木に吊るされちまうよ」
と心配する
松の木
甚兵衛もおかみさんに色々怖いことを言われておっかなびっくり屋敷に到着すると屋敷にいる家来に

甚兵衛:
「殿様にお見せすると木に吊るされるかもしれませんので、出来ればあなたが買ってください」
とトンチンカンなことを言ってしまう。しかし殿様がいうにはこの太鼓は火焔太鼓と言って国宝と言ってもいいくらいの名品三百両で買い上げるという
千両箱
これまで散々目利きの腕前を馬鹿にされていた甚兵衛は飛び上がるようにして家へ戻る

家へ帰り屋敷での経緯を話すが、おかみさんはそんな筈はないと信じない。甚兵衛が屋敷でもらった小判を見せるとおかみさんはようやく信じて大変驚いた

女房:
「あんたは商売が上手だよ。やっぱり鳴り物はいいねえ。今度からは半鐘にしなよ」

甚兵衛:
「半鐘はいけねえ、オジャンになるから

サゲと道具屋について

サゲは火の見櫓に下げられている半鐘の音が「ジャ~ン」と鳴るのと、計画がダメになる”オジャン”をかけたもの

他にもサゲに種類があり、太鼓だけにバチが当たるよ太鼓でドンドン儲かるよなどがあります。

噺の道具屋ですが色々な種類があり、名品骨董品を扱っているのも道具屋。単に中古品を扱っているのも道具屋。この噺のようにガラクタを集めて売っているのも道具屋です。

露店のような怪しげな店とは異なり、店舗を構えてはいますが、どうやら目利きに問題があるようで夫婦で苦労をしている様子笑

骨董屋よりも江戸時代は今よりも古着などが当たり前の時代でしたから、中古品を扱う道具屋の方が目利きが要らず、安定していたのではないでしょうか?

落語一覧へ



関連記事

首ったけ

落語 首ったけのあらすじ 吉原から遊女の逃亡を防いだ仕組みとは?

首ったけ 吉原の馴染みの花魁 紅梅がなかなかやって来ないので座敷で一人イライラしている辰

記事を読む

長屋

落語 小言幸兵衛(こごとこうべえ)のあらすじ 江戸時代の大家の仕事について

小言幸兵衛 小言ばかり言っているのでみんなから"小言幸兵衛"とあだ名を付けられている長屋の大家

記事を読む

火事息子

落語 火事息子のあらすじ 町火消しと定火消しの違いとは

火事息子 火事好きが高じて町火消しになりたいという質屋の若旦那。 大旦那は一人息子にそんなに

記事を読む

芝浜

落語 芝浜のあらすじ 江戸時代財布をネコババしたら

芝浜 腕前はいいのだけど、酒ばかり飲んで何日も仕事に行っていない魚屋の勝五郎 女房は暮れ

記事を読む

酒

落語 親子酒のあらすじ

親子酒 いつも酒を飲みすぎてしまう商家の旦那と若旦那。酒を飲みすぎては失敗して後悔ばかりしてい

記事を読む

唐茄子

落語 唐茄子屋政談のあらすじ 江戸時代の勘当とは

唐茄子屋政談 道楽三昧の挙句、とうとう大旦那から勘当を言い渡された若旦那。 家を出た若旦

記事を読む

長屋の花見

落語 長屋の花見のあらすじ 江戸時代の桜の種類とは

長屋の花見 ある日貧乏長屋の住人達に大家さんから呼び出しがかかる。 誰もまともに家賃なん

記事を読む

盃

落語 転失気(てんしき)のあらすじ 転失気とは医学用語?

転失気(てんしき) お寺の和尚さんの体調がここ最近すぐれない。お医者さんを呼んでみてもらったと

記事を読む

阿武松(おうのまつ)

落語 阿武松(おうのまつ)のあらすじ 大関が最高位だった江戸時代の番付

阿武松(おうのまつ) 京橋の武隈という親方の元へ能登の国から若い者が手紙を持って尋ねてきます。

記事を読む

饅頭怖い

落語 饅頭怖いのあらすじ

饅頭怖い 今日も長屋の若い者たちが集まって馬鹿話に花を咲かせていると一人血相を変えて飛び込んで

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

落語 野ざらしのあらすじ オチの馬の骨だったか!の意味とは?

野ざらし 長屋の八五郎が隣に住む先生の元をたずねる。 昨晩

落語 化け物使いのあらすじ 驚愕の奉公人の年間休日数とは?

化け物使い 人使いの荒いことで有名なあるご隠居 朝から晩まで働

馬
落語 付き馬のあらすじ オチの馬に行けとは?

付き馬 吉原のある店に金持ち風の男がと登楼してくる。その晩 男は

落語 黄金餅のあらすじ 西念が飲み込んだ金について

黄金餅 ケチ坊主の西念が病で寝込んでいると聞いて隣に住む金兵衛が

金蔵
落語 味噌蔵のあらすじ 防火対策の目塗りとは?

味噌蔵 ケチで有名な商屋の旦那の奥さんに男の子が生まれたというと

→もっと見る

PAGE TOP ↑