*

落語 愛宕山のあらすじ かわらけ投げについて

公開日: : 最終更新日:2020/03/30 滑稽噺 , ,

愛宕山

旦那のお供で京都へ行くことになった幇間(太鼓もち)の一八。愛宕山へ登ることになったが、山が険しいのなんの

登る前は「山登りなんて朝飯前ですよ」と強がりを言ったもののみんなからは、どんどん離されてしまう。
山登り
息も絶え絶えに旦那たちに追いつくと、そこでは土器(かわらけ)投げの真っ最中。

土器投げとは、谷に下がっている丸い輪に素焼きの皿を投げ、そこを通すというあそび。

旦那は手馴れているとあって、何度も成功させているが一八といえば失敗ばかり

そのうち旦那は本物の小判を投げ始め 「もったいないからやめてください」という一八の言うことも聞かずに投げ続け、一つも通らず三十両分が谷底へ
小判
一八:
「旦那あの小判はどうするんです?」

旦那:
「なあに拾った人のもんだ。おまえが拾ってもいいぞ」

小判はほしいが足元を見ると険しい崖。しかし一念発起した一八は茶屋で傘を借りて、それをバサっと開いて谷底まで飛び降りた。

必死になって三十両分の小判を拾ったが、今度は登るに登れない。
愛宕山の傘
旦那:
「お~い 一八 早く上がってこい。そこは狼が出るらしいぞ~」

慌てた一八は着てきた着物を細かく裂いて長い紐を作り、高い竹に巻きつけ、思い切りしならせて 竹が元に戻る力を利用してビヨヨ~ンと戻ってきた。

一八:
「旦那 ただいまもどりました」

旦那:
「えらいやつだね。一生ひいきにしてやるぞ!」

一八:
「ありがとうございます」
と涙目の一八

旦那:
「で、金はどうした?」

一八:
「あっ忘れてきた」

土器(かわらけ)投げについて

江戸時代、崖などの高所から素焼きの皿を投げて的に当てたり、通したりまたは飛ぶ様子を見て楽しむかわらけ投げ。各所で行われていたようですがこの噺の愛宕山だけでなく飛鳥山も名所のひとつでした。

現代でも京都の神護寺というお寺ですることができます。かわらけは現代でも神棚に洗米(洗った米)や塩を御供えするのに使います。
神棚
ちょっと文字ではわかりにくいですが、一八は傘をパラシュートの要領で開いて谷底へ 帰りは竹を棒高跳びの要領でしならせて谷の上に戻ったというわけです。
※傘を使って降りず、谷底へ突き落とされるパターンもあります

落語一覧へ




関連記事

落語 ぞろぞろのあらすじ 雨の日に履かれたのは草履?

ぞろぞろ 少々荒れ果てたお稲荷さんの隣で茶屋を営んでいる老夫婦。茶屋だけではたいした儲けになら

記事を読む

落語 やかんのあらすじ 薬缶その他語源とは?

やかん ご隠居の家へ店子の熊五郎が遊びに来る。二人とも暇人だ。 熊五郎は浅草の観音様に行って

記事を読む

落語 浮世根問のあらすじ オチのろうそく立てになっているの意味とは?

浮世根問 長屋の熊五郎がご隠居の元を訪ねてくる なにやら聞きたいことがあるという

記事を読む

落語 猫の災難のあらすじ

猫の災難 酒は飲みたいが買う金はない そんな八五郎のところへ猫が鯛の頭をくわえてやってきた。猫

記事を読む

時そば

落語 時そばのあらすじ 男が来たのは現代の何時だったか

時そば 夜の街を流すそば屋を威勢のいい職人風の男が呼び止めた 男: 「おう、そば屋さん

記事を読む

高田馬場

落語 高田馬場のあらすじ 人気があった敵討ちについて

高田の馬場 浅草奥山観音様の境内、参拝客を当て込んだ出店や大道芸などを目当てに訪れる観光客もあって

記事を読む

目黒のさんま

落語 目黒のサンマのあらすじ 大名や武士が食べなかった魚とは

目黒のさんま 秋の晴れた日に家来を伴って遠乗りに出かけた さる国の殿様 目黒の辺りに着いた所

記事を読む

看板のピン

落語 看板のピンのあらすじ ちょぼいちのルールとは

看板のピン 若い衆が集まるサイコロ賭博にこの道ではかなり年季の入った渋い親分がふらりと現れる。

記事を読む

相談

落語 あくび指南のあらすじ 江戸時代人気のあった習い事とは?

あくび指南 町内にできた「あくび指南」の道場の看板を見て、新しいもの好きの男が興味を持つ ただ一

記事を読む

落語 猫の忠信のあらすじ 義経千本桜のパロディー部分を解説

猫の忠信 次郎吉が長唄の稽古に行こうと同じ長屋に住む六兵衛を誘いにくるが 六兵衛はもう馬鹿馬鹿しく

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

落語 野ざらしのあらすじ オチの馬の骨だったか!の意味とは?

野ざらし 長屋の八五郎が隣に住む先生の元をたずねる。 昨晩

落語 化け物使いのあらすじ 驚愕の奉公人の年間休日数とは?

化け物使い 人使いの荒いことで有名なあるご隠居 朝から晩まで働

馬
落語 付き馬のあらすじ オチの馬に行けとは?

付き馬 吉原のある店に金持ち風の男がと登楼してくる。その晩 男は

落語 黄金餅のあらすじ 西念が飲み込んだ金について

黄金餅 ケチ坊主の西念が病で寝込んでいると聞いて隣に住む金兵衛が

金蔵
落語 味噌蔵のあらすじ 防火対策の目塗りとは?

味噌蔵 ケチで有名な商屋の旦那の奥さんに男の子が生まれたというと

→もっと見る

PAGE TOP ↑