*

落語 もう半分のあらすじ

公開日: : 最終更新日:2019/05/25 怪談噺 , , ,

もう半分

夫婦で営む居酒屋に湯飲みに酒を半分ずつ注文する老人が毎日やってくる。

ある日、いつものように飲み始めた老人だったが「もう半分だけ、もう半分だけ」といつも以上に杯を重ね、痛飲しているように見える。

飲み終わってよろよろと店を出た後、席に風呂敷包みが残されているのに主人が気付く

主人:
「大変だ今から追いかければすぐ追いつけるだろう」

女房:
「いいよほっときなよ。それより大事そうに風呂敷だよ 何が入ってるか見てみなよ」

女房が風呂敷包みを解くと、なんと中から出てきたのが五十両という大金。これは大変だと慌てる主人を横目に黙っておきなと制す女房
小判
しばらくすると血相を変えて老人が戻ってくる

老人:
「ここに風呂敷包みはありませんでしたか?」

女房:
「ここには何もありませんでしたよ」

老人:
「あれは娘が吉原に身を売って作ってくれた金なんです。返してくれませんか」

女房:
「なんて人聞きの悪い…泥棒扱いするなんて!もう看板なんですから帰ってください」

お金を失い落胆した老人は永代橋から身を投げて死んでしまった。
橋
一方夫婦の店は老人から奪った金を元手に店を大きくして商売も順調そのもの。さらに子宝にも恵まれる。

待ち焦がれた赤ん坊の誕生だったが、どうも様子がおかしい。生まれてきた赤ん坊は、髪が真っ白、顔には深い皺が刻まれており、あの時の老人そっくりなのだ。

あまりのことに驚いた女房は寝込んでしまい間もなく死んでしまった。
布団
残された主人は乳母を雇って赤ん坊の面倒を見させるが、誰もが一晩でヒマがほしいと辞めていってしまう。

不思議に思った主人が子供を一晩中見張っていると、深夜に這い出してきた赤ん坊が油さしから油を茶碗にそそいて飲み始めたではないか。

主人:
「おのれ化物め」

すると赤ん坊が茶碗を差し出して

赤ん坊:
もう半分だけ…

落語一覧へ




関連記事

ろくろ首

落語 ろくろ首のあらすじ 江戸時代見世物にもあったろくろ首

ろくろ首 二十五になっても母親と二人暮らしの与太郎がお嫁さんがほしいと伯父さんに相談する。

記事を読む

夜

落語 首提灯のあらすじ 時代劇でお馴染み斬り捨て御免について

首提灯 深夜 芝増上寺の辺りを男が一人で歩いている 男は酒を飲んでいるようで足元がおぼつかない

記事を読む

落語 悋気の火の玉(りんきのひのたま)のあらすじ 二人が火花を散らした場所とは

悋気の火の玉(りんきのひのたま) 遊女を身請けして根岸に妾宅を与えた花川戸 橘屋の旦那

記事を読む

落語 野ざらしのあらすじ オチの馬の骨だったか!の意味とは?

野ざらし 長屋の八五郎が隣に住む先生の元をたずねる。 昨晩先生と一緒にいた女は誰なのか?

記事を読む

落語 化け物使いのあらすじ 驚愕の奉公人の年間休日数とは?

化け物使い 人使いの荒いことで有名なあるご隠居 朝から晩まで働きづめにさせるせいで 紹介され

記事を読む

落語 そば清のあらすじ オチと江戸時代に残る大食い記録について

そば清 そばなら何杯でも食べることができると豪語する旅商人の清兵衛 その見事なそばの食べっぷ

記事を読む

落語 猫の災難のあらすじ

猫の災難 酒は飲みたいが買う金はない そんな八五郎のところへ猫が鯛の頭をくわえてやってきた。猫

記事を読む

たがや

落語 たが屋のあらすじ 花火の掛け声た~まや~について

たがや 両国橋は花火見物の客でごったがえしている。その混雑の中へあろうことか馬に乗った侍と共侍

記事を読む

天狗裁き

落語 天狗裁きあらすじ

天狗裁き 亭主の熊が昼寝をしながらブツブツと寝言を言っているのを女房のおみつが見ている。

記事を読む

落語 質屋蔵のあらすじ オチの流される~利上げせよの意味は?

質屋蔵 伊勢屋の質草を預かる蔵に怪奇現象が起こるという噂が立つ。本当かどうかわからないが 放っ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

落語 野ざらしのあらすじ オチの馬の骨だったか!の意味とは?

野ざらし 長屋の八五郎が隣に住む先生の元をたずねる。 昨晩

落語 化け物使いのあらすじ 驚愕の奉公人の年間休日数とは?

化け物使い 人使いの荒いことで有名なあるご隠居 朝から晩まで働

馬
落語 付き馬のあらすじ オチの馬に行けとは?

付き馬 吉原のある店に金持ち風の男がと登楼してくる。その晩 男は

落語 黄金餅のあらすじ 西念が飲み込んだ金について

黄金餅 ケチ坊主の西念が病で寝込んでいると聞いて隣に住む金兵衛が

金蔵
落語 味噌蔵のあらすじ 防火対策の目塗りとは?

味噌蔵 ケチで有名な商屋の旦那の奥さんに男の子が生まれたというと

→もっと見る

PAGE TOP ↑